クラブ
新年のご挨拶

2022年は、引き続き新型コロナウイルス感染症の影響が残る厳しい一年となりました。幸いリモートマッチ(無観客試合)はなかったものの、シーズン終盤に至るまで、厳重なコロナ対策をしながら、ファン・サポーターの皆さまも大半の試合で声出しができないなど、我慢を強いる形での観戦環境により大変ご不便をお掛けしました。夏休みのあたりから、徐々に日常やスタジアムの賑わいが戻り、秋には限定的ではありますが、2020シーズン開幕戦以来、約2年半ぶりとなるホームでの声出し応援も可能になり、皆さまの声援にチームの背中を押して頂きました。
感染対策も含め、今後も引き続き皆さまに安心してご観戦頂ける環境作りに努めて参ります。

クラブは1月に「Beyond THESPA」のスローガンを掲げ、大槻監督を新たにお迎えし、シーズンのスタートを切りました。昨シーズンに引き続き、「勝点50」「16位以上」の目標に長いシーズンを迎えていきましたが、選手の怪我などもあり、第17節からは一つの引き分けを挟んで10試合未勝利が続き、第27節にはJ3降格圏の21位と低迷。その後、前半戦に怪我をした選手の復帰や補強選手の活躍などがあり、徐々に勝ち星が戻って参りました。最終的には勝ち点42、20位でシーズンを終えました。選手、チームは一丸となって最後まで戦い抜き、J2残留を死守しました。

クラブとしては、様々な新しい取り組みをして参りました。ホームタウン活動では「ザスパの恩返しプロジェクト」と題し、これまでお世話になってきた群馬全体の各市町村からの招待企画、また各自治体とより包括連携協定を結び、地域のスポーツ振興や健康作り、賑わいづくりを共創できるような新たな一歩を踏み出しました。県庁32Fの共創スペース「NETSUGEN」では、「ザスパがきっかけ!ザスパセミナー」を特別編含め年間8回実施。群馬県の企業や経済にも貢献できるような活動をスタートすることができました。コロナによる規制が少しずつ緩和されたこともありますが、年間の集客もパートナー企業やクラブスタッフ全員で力を合わせた結果、昨シーズンよりも1.5倍の多くの観客をスタジアムにお迎えすることができました。

また、シーズンのはじめには、カインズ様と前橋市による新練習拠点に関するプロジェクトの発表をさせて頂きました。こちらは2024年からの利用開始予定ということで今も計画が進んでおりますが、定期的に情報発信していく予定です。引き続きご注目頂ければと思います。

最後になりますが、2022年も最後まで変わらず応援頂いた全ての関係者の皆様に、改めて感謝申し上げます。Jリーグの環境が大きく変わっていく中で、引き続き簡単ではない戦いが続くと予想されます。しかし、2023シーズンのさらなる飛躍に向けて、ザスパクサツ群馬は様々な新しいチャレンジをして参ります。引き続き厳しくも温かい目線、そして熱いご声援を何卒よろしくお願いいたします。

株式会社ザスパ
代表取締役社長 石井宏司