2015年09月17日
【試合レポート】2015明治安田生命J2リーグ第31節東京ヴェルディ戦

試合レポート

 天皇杯による中断期間が明け、再開したJ2リーグ戦。ホームで東京Vと戦ったザスパは、多くのチャンスをつくりながらも決定力を欠き、1−3で黒星を喫した。試合内容にスコアほどの差を感じなかっただけに、服部浩紀監督は「途中までは自分たちのペースでやれていた。本当に悔しい結果になってしまった」と結果をつかめなかったことを嘆いた。
 J1昇格プレーオフ圏内に位置する4位東京Vこことの一戦。11位のザスパにとって、上位に食らいついていくためには絶対に落とせない試合だった。1−2で敗れたFC岐阜SECONDとの天皇杯1回戦から2週間。まさかの黒星から心機一転、リスタートを切りたいザスパは、チームトップスコアラーの大卒ルーキーFW江坂任を1トップに配置し、MF黄誠秀がトップ下。両サイドにはMF吉濱遼平とMF小林竜樹が入り、今季の持ち味である縦に早いサッカーを意識した布陣となった。また、リーグ戦の中断期間中に加入が発表されたMFウーゴとMFユン・ヨンスンの新戦力がいきなりベンチ入り。どんなパフォーマンスを見せるかにも注目が集まった。
 試合は前半立ち上がり、またしてもチームの悪癖が顔を出した。「1番もったいなかった」と黄誠秀。開始わずか3分、自陣右サイドでFKを与え、失点した。ニアサイドに蹴り込まれたボールにDF有薗真吾が触れて逆サイドに流れると、ボールウオッチャーとなっていた守備陣はPA内で相手をフリーに。やすやすとワントラップからボレーシュートを許し、ゴールネットを揺らされた。
 いきなりビハインドを背負う苦しい展開となったが、ザスパに焦りは見えなかった。時間とともに自分たちのペースを取り戻し、攻撃の迫力を増していった。中盤と前線がいい距離感を保ち、運動量と球際で相手にプレッシャーを掛け、果敢な仕掛けで相手ゴールに迫った。
 まずは15分、中盤でボールを奪うと素早いカウンター。小林竜樹と黄誠秀のコンビネーションで相手DFの裏へ抜け出し、惜しい場面をつくった。18分には江坂が枠内へ強烈なミドルシュート。さらに相手GKがはじいたこぼれ球をつなぎ、最後は吉濱がグラウンダーのシュートを放った。32分には黄誠秀のスルーパスから江坂がPA内に侵入し、切り返しから左足でシュート。これは惜しくもポストに阻まれた。
 待望の瞬間は36分に訪れた。「背後を突かれることを相手が嫌がっているのがわかった」と吉濱。自陣からの松下のロングボールに反応し、相手DFの裏へ抜け出した。落下点にいち早く入ると、屈強な東京Vの外国人DFを冷静なポジション取りで抑え込み、さらには相手GKのタイミングを外し、利き足とは逆の右足で試合を振り出しに戻した。チームとしてピッチ内で相手の弱点を見抜き、狙い通りの攻撃でゴールネットを揺らす試合巧者ぶりを発揮した。
 同点で迎えた後半、東京Vは開始から失点の要因となったDFウェズレイに代えてMF南秀仁を投入。対するザスパは17分に黄誠秀に代えて新戦力のMFウーゴを送り出した。結果的に両チームのこの交代が明暗を分けた。
 ザスパは相手のテクニックあふれる攻撃に徐々に押し込まれていった。しぶとく守って踏ん張るも、耐えきることはできなかった。24分、自陣右サイドから東京V南に中央へとグラウンダーのパスを通されると、絶妙なコンビプレーにマークが甘くなり、PA内で東京VのMF中後雅喜にフリーでシュートを打たれ、失点した。
 1点ビハインドで耐えていれば十分に逆転のチャンスもあっただろう。だが、この直後にイージーミスから決定的な3点目を許した。
 26分、ハーフウェーライン付近でのスローインからボールを受けたウーゴが、簡単にボールを失って一気に相手のカウンターに。最後は東京V南にPA内でDF青木良太が突破を許し、決定的な3点目を奪われた。
 アディショナルタイムを含めた残り約20分間。勝利への執念を感じるプレーは多々あったが、いま一つ攻撃がかみ合わなかった。新戦力のウーゴも目立った活躍はなし。切れの悪さと運動量の乏しさばかりが目立ち、期待に応えることはできなかった。2点ビハインドのまま終了のホイッスルを迎え、選手はがっくりと肩を落とした。
 アマチュアチームに敗れた天皇杯1回戦を含め、これで公式戦3連敗。順位も13位まで後退し、下を気にしなくてはならない状況になり始めた。吉濱が「チームとしての積み上げを感じることはできた」と強調したように、敗戦の中にも手ごたえを感じる部分も多かった。だからこそ、何としても結果をつなぎたかったことも事実だ。
 現在、降格圏21位との勝ち点差は9。決して気の抜ける数字ではない。これ以上の連敗は絶対に許されない。「サッカーはミスのスポーツだが、その中でどれだけミスをなくせるか。自分たちの100パーセントを出せるようにしていかないといけない」と小林竜樹。試合内容に進歩がみられるだけに、わずかな隙やミスをなくせば、おのずと結果はついてくるはず。チームとしてこれまで以上にワンプレーにこだわり、次節こそ勝ち点3をつかみ取りたい。



【結果】
ザスパクサツ群馬 1‐3 東京ヴェルディ

会場:正田醤油スタジアム群馬

9月13日(日)18時30分キックオフ
前半 1−1
後半 0−2
入場者数:3375人

詳しくは
http://www.thespa.co.jp/game/2015/game/150913.html
をご覧下さい。

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